国民民主代表選告示、橋本氏と玉木氏が〝総総分離〟巡り火花
国民民主代表選告示、橋本氏と玉木氏が〝総総分離〟巡り火花

国民民主党の玉木雄一郎代表の任期満了に伴う代表選が22日、告示された。玉木氏と当選2回の橋本幹彦衆院議員による一騎打ちで、9月6日の臨時党大会で新代表を選出する。投票は同3日に締め切られる。

代表選では、党員・サポーター4万5155人、地方議員386人、国会議員53人にそれぞれ53ポイントを割り当て、ドント方式で比例配分する。両氏は22日、国会近くの会場で討論会と記者会見に臨んだ。

橋本氏「玉木氏をネクスト総理に」

橋本氏は「国民民主党を自民党に代わる政権政党にする」と表明。「自立する日本、自立する故郷、人生の余力を増やしていく国家像を立て、自民党に対峙したい」と訴えた。党務を担う代表と政策を担う首相候補を分ける考えも示した。自身が代表に就けば、玉木氏を「ネクスト総理大臣」に据えるという。

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これに対し、玉木氏は「『総総分離』的なことはやるべきではない」と反論。「掲げた政策を担い、実現し、党を掌握していくのはセットで行うべきだ。党のトップとして首相を目指して努力することに尽きる」と強調した。

玉木氏「政策実現主導政党」へ

玉木氏は「国民民主党を次のステージへ」を掲げ、「物価高に伴う実質的な負担増である『インフレ増税』から国民を守る戦いは終わっていない」と主張。「政策を提案する政党ではなく、政策実現を主導できる政党に進化しなければならない」と語った。

2年後の参院選で野党第1党となり、その後の衆院選を通じて政権を目指す考えを示し、「次の任期3年を徹底的に党勢を伸ばす政権準備期間にしたい。政権を担える政党は自民党しかないと思っている国民の意識を変えたい」と訴えた。

若手登用と地方議員との連携

両氏とも、若手を積極的に登用する方針を示した。橋本氏は玉木執行部に足りない点を問われ、「玉木氏が何でも抱えてしまうところだ。もっとみんなで担っていくべきだ」と指摘。国会議員だけでなく、地方議員や党員・サポーターも党運営に参加する体制をつくる考えを示した。

玉木氏も党勢拡大に伴い、地方議員らとの「コミュニケーションが薄くなっている」と認めた。国民民主で最初の都道府県連となった岐阜県連の設立時を振り返り、「どんなに心強かったか。そういう仲間とこれからも歩みたい」と語った。

さらに、「年に最低1回は(地方議員)全員そろって飲み会をやりたい。旅費を5万円出しても、300人なら1500万円。財政が厳しくてできなかった」と明かし、「リアルに会って意見を聞き、政策提案を受ける場をつくりたい」と力説した。

「実力派」と言い直す玉木氏

国民民主は平成30年5月の旧党結党時から玉木氏は共同代表などとして党を率いてきた一方、政党支持率が伸び悩む時期が長く続いていた。玉木氏は「数年前まで『売れない地下アイドル』、いや、『売れない〝実力派〟地下アイドル』と言われていた」と自虐と自負を交え、SNSでの発信と現場活動を結び付け、知名度のある人材を育てる必要性を訴えた。

玉木氏は党躍進の理由について、現役世代に光を当てたことと、「税を集めて配る側」ではなく、税を負担する側の視点を政治に取り入れたことを挙げた。「取り過ぎではないか、もっと減らせるのではないかという納税者の視点を入れたことが、飛躍の原点だった」と振り返った。

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橋本氏も「最大の功績は、民主主義に対する希望を取り戻したことだ」と強調。「30年ぶりに『103万円の壁』が動き、50年ぶりにガソリン減税が実現した。選挙で結果が変わり、政策が動くという明るい兆しが見えてきたことは、国民民主党の実績だ」と胸を張った。両氏は22日、横浜市内や東京都内でも討論会に臨む。