中国の王毅外相は6月30日、マルコ・ルビオ米国務長官と電話会談を行い、両国関係の改善には具体的な行動が必要だと強調した。中国国営メディアが7月1日に報じたところによると、王氏は「戦略的安定性を備えた建設的な関係を築くには、口先だけでなく、行動が必要だ。互いに歩み寄り、持続的な努力を重ねていくことが求められる」と述べた。
米中対立の背景
米中両国はここ数か月、貿易や関税、台湾問題など地政学的な問題をめぐって激しく対立している。ドナルド・トランプ米大統領は5月、関係安定化を目指して北京を訪問し、中国の習近平国家主席と会談したが、その後も両国の溝は埋まっていない。米国は6月、「中国軍を支援している」として中国のハイテク大手数社を禁輸リストに追加。これに対抗し、中国は防衛関連およびレアアース採掘に関わる米企業10社に対して輸出規制を課した。
台湾問題への警告
王氏はルビオ氏に対し、台湾問題は「全体に影響を及ぼす」と指摘し、「米国が最大限の慎重さをもって対処することを望む」と警告した。また、「双方は問題のリストを狭め、さまざまなリスクや潜在的な危険を管理していくべきだ」と述べ、建設的な対話の継続を呼びかけた。
中国国営中央テレビ(CCTV)によると、電話会談は約1時間にわたり、両氏は今後の協力の可能性についても意見交換を行った。ただし、具体的な合意には至らなかったとみられる。
今後の見通し
専門家は、今回の電話会談が米中関係の緊張緩和につながるかどうかは不透明だと指摘する。両国はハイテク分野での競争や南シナ海問題など、多くの課題を抱えており、根本的な解決には時間がかかるとみられる。米国務省は会談の詳細についてコメントを控えている。



