中国・北京の最高層ビル「シティックタワー」(通称・中国尊)に26日、小型機とみられる航空機が衝突する事故が発生した。現場ではビル上層階の窓ガラスに穴が開き、地上には機体の一部とみられる破片が散乱。消防隊が消火活動にあたるなど、一時騒然となった。
528メートルの超高層ビルに衝突
シティックタワーは地上108階建て、高さ528メートルを誇る北京最高峰のビルで、最大約1万2000人を収容する。AFPの記者が現場で確認したところ、ビルの上層階の一角に穴が開いており、周辺には機体の残骸が散らばっていた。近隣ビルから撮影された映像には、ビル低層部の張り出し部分で発生した小火災に向け、消防車が放水する様子が捉えられている。
目撃者が語る衝撃
金融機関で働く目撃者は「なぜここに飛行機が飛び込んできたのか分からない。本当に奇妙な話だ」と困惑。また、ビル内で勤務していた男性は「外に出る途中で破片を見た。飛行機の一部のように見えた」と証言した。通りからビルを見上げていた中年女性は「北京でこんなことが起きるなんてあり得ない。ここは北京なのだから。海外ではよくあることかもしれないが、中国ではあり得ない。とても驚いている」と述べた。
SNS上の投稿が急速に削除
現場にいた航空ファンの学生によると、事故の動画や画像、関連する投稿が当局によってSNS上から急速に削除されているという。中国政府は公共の安全を理由に、特に北京中心部周辺の空域に対して極めて厳格な飛行制限を課しており、今年4月には北京でのドローンの販売を禁止し、すべての飛行について許可申請を義務付けると発表していた。AFPは警察にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
厳格な空域管理下での異例の事態
北京中心部は中国で最も厳格な飛行制限区域の一つであり、今回の事故はその管理体制に疑問を投げかける。当局は現在、事故原因の調査を進めているとみられるが、詳細は明らかにされていない。シティックタワーは金融機関や企業が多数入居するビルであり、衝突時の影響は大きかったとみられる。



