J・D・バンス米副大統領は6月25日、カリフォルニア州のリチャード・ニクソン大統領図書館・博物館を訪問し、1972年のウォーターゲート事件について「狂っている」と述べ、現在発生しても半日で忘れられるニュースにしかならないとの見解を示した。バンス氏は2028年大統領選への出馬が有力視されている。
バンス氏の発言の詳細
バンス氏は訪問中、ニクソン元大統領の歴史的遺産が「今、ちょっとしたルネサンス(再ブーム)を迎えているが、当然のことだと思う」と主張。「ウォーターゲート事件が明日起きたとしても、半日で忘れられるニュースにしかならないだろう。あの事件によって大統領を失脚させたのは狂っている」と付け加えた。
民主党の反応
これに対し、民主党の政治評論家デビッド・アクセルロッド氏はX(旧ツイッター)で、バンス氏の見解は「(ドナルド・)トランプ時代の道徳的退廃や倫理的堕落を如実に物語っている」と指摘した。
ウォーターゲート事件の概要
ウォーターゲート事件は1972年、首都ワシントンのウォーターゲート・ビルにある民主党本部に不法侵入した5人の男が逮捕されたことに端を発する。当時現職のリチャード・ニクソン大統領(共和党)は同年11月の大統領選で圧勝し再選を果たしたが、その後、米紙ワシントン・ポストの報道などにより、ニクソン政権の最高幹部が主導した広範な政治スパイ工作と、もみ消そうとする試みが暴かれた。長い法廷闘争を経て、議会による弾劾手続きが現実味を帯びる中、ニクソン氏は1974年に辞任。米国史上、辞任した大統領はニクソン氏ただ一人である。
バンス氏の発言の背景
バンス氏はトランプ前大統領の副大統領であり、2028年の大統領選への出馬が有力視されている。今回の発言は、トランプ時代の価値観を反映したものとみられ、今後の政治動向に影響を与える可能性がある。



