徳島県の後藤田正純知事が、北海道への修学旅行について「片道7時間かけて行っているが、クマが出たら終わってしまう」と発言したことに対し、北海道の鈴木直道知事が「看過できない」と反発した。後藤田氏は安全確保への注意喚起だったと釈明し、この発言を批判的に報じた徳島新聞に遺憾の意を表明した。
発言の経緯と徳島新聞の報道
徳島県知事戦略局によると、後藤田氏の発言は24日、県内の町村長との意見交換会で出たもの。徳島―仁川の定期便に触れ、「北海道に行く高校と、そうじゃない(海外に行く)高校は差が出る。そこは選択で淘汰される」とも主張した。徳島新聞がこの発言を報じ、1面コラムでも取り上げた。
鈴木知事の反発と後藤田知事の釈明
これに対し鈴木氏は28日の記者会見で、徳島県の高校の約7割が修学旅行先に北海道を選んでいることに感謝した上で、「誘客に尽力し、取り組んでいただいている観光事業者の皆さま、そしてクマ対策に従事いただいている多くの方々の気持ちを思うと、看過できない」と述べ、徳島県に事実確認したことを明らかにした。
一方、後藤田氏は同日の会見で「北海道の素晴らしい修学旅行が終わってしまわないように注意してくださいよ、という趣旨で言った」「(クマ出没の)事実を県民に伝えるのは当たり前の話」と釈明した。さらに「沖縄でも、ああいった痛ましい事件が起きた」と辺野古沖転覆事故にも触れ、校外活動の安全確保を強調した。
徳島新聞への遺憾表明と韓国修学旅行の推進
後藤田氏は徳島新聞の報道について「遺憾であり、問題だと思っている。報道自体が」「どこの言葉をどう切り取って『批判をした』となるのか全く不思議」「勝手に自分たちの主観で書いて、マッチポンプと同じ」などと述べた。
韓国への修学旅行推進に関しては「(県教委と協議・調整する)総合教育会議で決めた国際化に対してどうしていくかということで、韓国に(直行便で)80分で行けるということも含めて、生徒や親御さんに選択肢を示してはどうか」と説明した。



