昭和天皇の改憲論と苦悩、今日を見通した中国観に驚く
昭和天皇の改憲論と苦悩、今日を見通した中国観に驚く

前回の当欄では、高市早苗内閣が経済政策を最優先とするのは当然だが、今後も安全保障をはじめ保守政策にも取り組み続けてもらいたいと注文した。特別国会ではマスコミが改正皇室典範や国旗損壊罪法の成立ばかり取り上げ、政権が取り組む国民生活に直結する経済対策を十分に報じないと気にしているように見えるからである。

経済強調の行き過ぎ

とはいえ、首相官邸が経済面での実績をアピールするのは当然としても、最近はそれを強調し過ぎてはいないか。官邸内からは「首相は歴史問題には関心がない」などという発信まで出ている。経済を強調するあまりの事実誤認である。

高市首相はかつて自民党の「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」に所属し、教科書の誤った慰安婦記述を追及した。また、埋もれていた昭和34年の外務省資料を発掘し、在日韓国・朝鮮人の強制連行者の子孫説を完全否定する政府見解を国会で問うた。

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昭和天皇の中国観

首相が経済政策に熱心だと言いたい思いが強いがゆえに、保守支持層を離反させるような言動を取るのは無意味だろう。そんなことを考えていた折に、勝岡寛次・麗澤大客員教授の新著(ブックレット)、『昭和天皇「憲法改正」の悲願 「昭和天皇拝謁記」を読み解く』が届いたので早速手に取った。

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