8月の香川県知事選で再選した池田豊人知事(65)は、9月5日から2期目をスタートさせた。選挙戦を振り返り、今後4年間の抱負を語った。
得票増で再選、5党の推薦受ける
知事選では2022年の前回選より約2万7000票多い約19万3000票を獲得。「多くの方に支持をいただき、感謝している。4年間の県政運営全体への評価と、今後への期待が込められていると受け止めている」と述べた。
自民、中道、国民、立民、公明の5党が推薦した。今後の県議会との関係については「県議会と知事部局は県政の車の両輪だと言われており、この関係性はこれからも変わらない。良好な関係性の中であっても、互いに指摘すべきことは指摘し、見直すべきことは見直す緊張感は持ち続ける」と語った。
自民党との関係と透明性への考え
選挙戦は自民党が全面的にバックアップし、ほか4党からは表立った支援がなかった。自民党への恩義が施策の判断に与える影響について「自民党に選挙運動の一部を助けてもらったのは事実だが、施策の判断は別だ。他の党とは区別せず、同じ基準でフラットに判断していく」と述べた。
選挙中に寄せられた声で印象深いものとして「子育て支援策を色々と行ってきたが、まだ十分でないと感じた。特に若い世代は賃金上昇が物価高に追いついておらず、安心して出産、子育てすることを考えづらいようだ」と挙げた。子育て支援団体からは「『大変だから』と子育てにネガティブな印象を持つ人が少なくないと聞いた。マイナス面を払拭するような施策にも取り組む」と語った。
外国人受け入れの抑制を訴えた候補者が次点だったことについては「増加の背景にあるのは少子高齢化に伴う労働力不足だ。子育てが一段落した世代やシニア層などまだまだ働ける人はいる。これらの労働力を生かせば、急激な環境変化は起きないのではないか。もちろん、国の役割として入国管理は適切に行われるべきだ」と述べた。
1期目では行政文書の非公開が不適切と判断されるなど、透明性に欠ける面があったことについては「政治の透明性は非常に重要だと考えている。情報公開で不適切と指摘され、改善すべき部分もあった。常に透明性を高めていきたい。県民と直接対話し、県政を身近に感じてもらう取り組みも継続する」と語った。
2期目は定住政策に注力、瀬戸大橋40周年PR
2期目で特に力を入れる施策として「定住政策だ。香川で生まれ、学び、活躍する人を増やしたい。いったん県外に出た人に対しては、奨学金返還の支援制度や魅力的な企業の紹介を通じて、Uターンを促す。日本全体が人口減の中、多くの若者が都会に出る流れを変えない限り、香川の発展は望めない」と強調した。
2028年は瀬戸大橋の完成から40年となることについては「瀬戸大橋のすごさと美しさは目を見張るものがある。40周年を絶好のチャンスと捉え、岡山県と本州四国連絡高速道路、JRと一緒になって素晴らしさをPRするイベントを開きたい」と述べた。



