会議で「A案かB案か」で揉めるのは時間のムダだと言う。要領のいい人は、どう折れ合いをつけているのか。作家で講演家の岡崎かつひろ氏が、その方法を説いている。
折れるときこそ「次につながる工夫」を
自分が折れる必要があるとき、ただ黙って耐えるのではなく、“次につながる工夫”を必ず入れることが大切だという。例えば「今回はその案でいきましょう。ただ、次回の会議で改善点を振り返りましょう」「今日のところは合わせます。ただ、この部分だけは検証させてください」といった形だ。
これは、ただ引き下がるのではなく、話し合いを未来志向に変えるための工夫である。人は「一度譲る」と、その後もずっと譲る羽目になると思いがちだが、実際には違う。“譲り方”に筋が通っていれば、むしろ信頼が深まり、次の話し合いはもっとラクになるという。
中間案・別案が出せる人が中心に
こうした中間案・別案が出せる人は、集合知性を高める中心人物になっていく。その場にいるだけで、空気が軽くなり、全員の意見が出やすくなる人。そんな人がいる会議では、驚くほどスムーズに話がまとまり、成果も出るのだという。
結局、話し合いは勝ち負けではなく「一番いい未来を、みんなで探す作業」である。対立を避けるために別案を用意するというのは、ただの技術ではない。全員の知性を活かし、全員が前に進めるための“場作り”そのものだと述べている。
“逃げる時間”を確保しておく
また、要領のいい人は“逃げる時間”を確保しておくという。友人との待ち合わせで「もしかしたらギリギリか、少し遅れるかも」と連絡が入った場合、急いでいなければ「了解。気にせずゆっくり来てね」と返す。約束の時間に待ち合わせ場所に行くと、遅刻するかもと言った友人が先にいた。
「遅刻して待たせるのは申し訳ないから、念のため、遅刻してもいいように連絡しておいたんだ。間に合ってよかったよ」と言われたら、どう感じるか。このようなやり取りが、会議の進め方にも応用できるという。



