静岡県御殿場市は26日、隣接する小山町と共同で新たな産婦人科医院を整備すると発表した。2028年秋ごろの開院を目指す。市内で唯一分娩を取り扱う医院が少子化などによる経営難を理由に閉院方針を示したためで、新施設の開院までは両市町が運営費を支援し、診療体制を維持する。
公設民営方式で運営、不妊治療や無痛分娩に対応
26日の定例会見で、勝又正美市長が明らかにした。同市川島田の市有地に12床の産婦人科医院を新設し、公設民営方式で運営する。診療は民間医療法人などに委託する。不妊治療や無痛分娩に対応するほか、産後ケアの充実も図る。
設計については「産婦人科として国内最大手のブランド力のある医療法人」から助言を受ける準備を進めているとも説明。広域的に分娩を受け入れることで、黒字経営を目指すという。
県内初の取り組み、持続可能な周産期医療体制へ
県地域医療課によると、県内初の取り組みという。担当者は「地域における持続可能な周産期医療体制の確保において大きな意義がある」とする。
かつて市内には三つの産科があったが、最後の一つの閉院方針を受け、市と町が連携して新たな医療提供体制の構築に乗り出す。



