「猫のお世話をする仕事」と聞くと、ほんわかして簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実際はとってもハードで繊細で責任感が必要なお仕事です。ねこから目線。のシェルターには常時25匹前後の猫さんが在籍しており、1、2匹だったら大したことないお世話も25匹もいると大変です。今回は、そんなシェルタースタッフの1日を紹介します。
午前8時半 出勤から朝ご飯の準備まで
午前8時半に出勤したら、まずは「おはよう!」と全部のお部屋を回って声掛けをします。この声掛けは、緊急対応レベルに体調が悪い子がいないかを確認する意味があります。猫さんたちは「ニャーニャー!(おはようー!ではなく、おそらく『腹減ったー!』)」と答えてくれるので、すぐに全頭の朝ご飯に取り掛かります。
午前8時45分、猫さんたちの大合唱のプレッシャーを背中に浴びながら、部屋ごとにご飯を準備していきます。だいたい1部屋6匹前後いますが、譲渡で出たり保護で入ってきたりと入れ替わりが激しいので、シンク横に貼ってある在籍表を見ながらステンレスのお皿を頭数分並べます。そこにドライフードをザザーっと入れ、次にウエットフードをトッピングして1食分が完成します。中には療法食など特別なフードしか食べられない子、投薬が必要な子、味の好みがうるさい子がいるので、入念にチェックします。
午前9時半 掃除と健康チェック
全頭にご飯が行き届いたら、はじめの部屋に戻って掃除していきます。はじめに給餌した子たちはご飯を食べ終わっている頃なので、食べた量の確認もしながらトイレの排泄物を取っていきます。
保護されて日が浅い猫さんの場合、人の気配がある日中ではなく静かな夜のうちに排便することが多いので、朝のトイレチェックはとても大切です。ちゃんと排泄ができているか、便の状態も確認し、1匹ずつ管理表に記入します。トイレ掃除の次は部屋のゴミを集め、消毒水で床拭きします。鼻炎の子がいると壁や床に鼻水がこびりつくので、丹念に拭き取ります。
午前10時半 洗濯とケアの時間
一通りの掃除が終われば洗濯です。汚れたブランケットやタオルを回収し、清潔な物に交換します。汚れたものは洗濯機に入れ、稼働している間に猫さんたちの部屋に戻り、ケアの時間です。
例えば、白黒の猫の「西脇さん」。大阪市西成区で脇が広範囲にただれているとSOSを受け、保護したハイシニアです。〝西〟成で〝脇〟のけがの子ということで、西脇さんと名付けられました。少しずつ皮膚ができてきているのですが、毎日患部を洗浄し、薬を塗る必要があります。他にも目薬が必要な子や補液が必要な子など、在籍猫さんによって変わります。
そして、何より今の時期は子猫の保護が多いので、体重測定も大切な日課です。子猫は体調を崩しがちなので、体重が順調に増えているかは重要なバロメーターになります。今は9匹の子猫がいるため、結構時間がかかります。
午前11時15分 通院やコミュニケーション
ケアが終わる頃には洗濯が終わっているので、干してから、通院が必要な子を動物病院の午前診療時間に間に合うように連れていきます。けがの再診だったり、子猫の2回目のワクチンだったり、食欲が落ちている子の検査だったりと、内容はさまざまです。
通院のない日はブラッシングをしたり、猫さんとのコミュニケーションの時間も大切にしたいところです。午後からも里親募集用の写真を撮影したり、サイトの編集をしたり、里親希望者さんとの面会に立ち会ったりと、やることが山のようにあります。
シェルタースタッフの1日を紹介しようと思ったのですが、午前中を書いただけで紙幅が尽きてしまいました。午前中だけでもリアルな忙しさが伝わるといいなと思います。そして、ねこから目線。では、保護猫さんたちのケアと譲渡により力を入れていきたいと考えています。そのため、シェルタースタッフおよび譲渡マネジメント専門スタッフを募集予定です。体力勝負な仕事ですが、「われこそは!」と思われる方はぜひ、HPよりご連絡ください!



