アンディ・バーナム英首相は20日、就任後初の演説を行い、「新しい政治モデル」と「新しい経済」を構築し、英国に「安定を取り戻す」と強調した。その後、ドナルド・トランプ米大統領らと電話会談を行い、中東情勢や貿易問題などについて協議した。
無投票で労働党党首に、10年で7人目の首相
キア・スターマー氏の後任を決める与党・労働党の党首選挙において無投票で選出されたバーナム氏は20日、チャールズ国王の任命を受け就任した。マンチェスター前市長で下院議員のバーナム氏は56歳。「北の王」の愛称を持つ。英国では首相の交代が相次ぎ、この10年で7人目の首相となった。
「新しい10年計画」で生活費負担軽減へ
バーナム氏は首相官邸前で演説し、「英国は再び安定を取り戻せることを世界に示す必要がある」と述べ、「新しい政治モデル」を提供し、「新しい経済を構築する」と語った。バーナム氏が掲げる「英国のための新しい10年計画」の中で、まずは生活費の負担の軽減や路上生活者の問題の解決などに取り組むことを明らかにした。
トランプ大統領と電話会談、英米関係修復へ
演説後、バーナム氏はトランプ米大統領と電話会談した。首相官邸によると、バーナム氏はトランプ氏に対し、「英国とその同盟国の安全を確保することが最優先事項である」と述べ、中東情勢を巡りぎくしゃくしている英米関係を修復する意欲を示した。トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、バーナム氏と「非常に良い会談」を行ったと述べ、貿易や軍事協力、ホルムズ海峡の地雷除去を含む問題について話し合ったことを明らかにした。「首相は大きな仕事を控えているが、彼はそれを成し遂げることができるだろうし、もちろんアメリカは支援する準備ができている!」と投稿した。
ウクライナ支援継続、「100%共にいる」
また、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との電話会談を前に、バーナム氏は「100%共にいる」と述べ、ウクライナ支援を継続する考えを示した。ゼレンスキー氏は20日、X(旧ツイッター)に投稿し、「ウクライナと我々の人々への支援が揺るぎないものであり続けることを心から感謝する」と述べた。
欧州首脳から祝意、EUとのパートナーシップ強化期待
欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長やフランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相ら欧州首脳はバーナム氏に就任の祝意を述べ、英国とEUのパートナーシップ強化を呼び掛けた。



