拉致問題に概算要求19億円、田口さん長男のアニメ制作費5400万円計上
拉致問題に概算要求19億円、田口さん長男のアニメ制作も

政府の拉致問題対策本部がまとめた令和9年度予算の概算要求案が25日、判明した。総額は8年度当初比6%増の19億2700万円で、新規事業として拉致被害者家族の実体験に基づくアニメ制作に5400万円を計上した。

田口さん長男の体験を映像化

新たに制作するアニメは、北朝鮮に拉致された田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんの実体験を基にした漫画「母が拉致された時 僕はまだ1歳だった」を映像化するもの。ドキュメンタリーアニメとしては、拉致被害者の横田めぐみさんを題材にした作品に続き2作目となる。

アニメ制作に合わせてSNS広告も展開し、若者を中心に浸透を目指す。拉致問題の膠着状態が続く中、若者を中心に国内世論を喚起する狙いがある。

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デジタルサイネージや情報収集も強化

新規事業では、デジタルサイネージ(電子看板)での啓発動画の放映にも3000万円を充てた。主要駅など公共の場で国内外の通行人らに訴えることで、拉致問題に対する関心を高めたい考えだ。

このほか、北朝鮮による弾道ミサイル発射など対外活動の活発化を踏まえ、関連情報の収集・翻訳を強化。8年度当初の約3倍に当たる1700万円を手当てした。

また、情報分析に関し、情報量の増加に対応するため、外部委託による分析体制の拡充に6%増の9900万円を盛った。

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