高市首相の靖国遥拝、狙いは? 首相周辺は「苦肉の策」と語る
高市首相の靖国遥拝、狙いは? 首相周辺は「苦肉の策」

今年の終戦記念日、高市早苗首相は靖国神社を「遥拝(ようはい)」した。直接参拝せず、神社まで500メートルの場所から拝んだ。首相周辺は「苦肉の策だった」と語る。一体あれはなんだったのか――。

駐車場の壁に向かって二拝二拍手一拝

8月15日の東京は曇り空だった。午前11時すぎ、日本武道館の駐車場に、高市首相を乗せた黒塗りの公用車が滑り込んだ。全国戦没者追悼式への出席が予定されていた。

10分後、車から降りた首相は、目の前の高い壁に向かって、二拝二拍手一拝をした。車内に戻り2分後に徒歩で武道館に入っていった。

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首相の動きは報道各社の記者が追いかけている。しかし、車の移動を伴う場合は、時事通信と共同通信の記者が代表して動きを追う。このときも両社の記者2人が駐車場で首相を見ていた。

なぜ、壁に向かって二拝二拍手一拝をしたのか。首相が向いていた北西の方角には、およそ500メートル先に靖国神社がある。幹事社から首相秘書官に問い合わせると、まもなくこう回答があった。

「靖国神社に向かって遥拝したものです」

この回答は報道各社に伝えられ、一斉に報道されることとなった。

「遥拝って何だ?」官邸内で漏れた声

「遥拝」は、広辞苑では「はるかに遠い所からおがむこと」とされる。記事データベースに収録されている1984年以降、朝日新聞の首相動静に「遥拝」はない。

記事後半では、「靖国問題」の著者、高橋哲哉・東大名誉教授のインタビューもお読みいただけます。

「遥拝って何だ?」。官邸内…

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