特別国会が7月25日に閉会し、秋に想定される臨時国会召集まで、国会での与野党の論戦は小休止となっている。2月の衆院選で自民党が圧勝したことを受け、特別国会では政府が提出した64本の法案がほぼ混乱なくすべて成立するなど、審議が白熱することはなく与党ペースで進んだ。そうした中でも、興味を引かれた5つの質疑を振り返ってみたい。
小川氏、首相との党首討論で「質問力」発揮
7月15日、中道改革連合の小川淳也代表は高市早苗首相との一対一で論戦を交わす党首討論に臨んだ。かつて政治部で野党担当をしていたときに、他社の記者が「小川氏ほど質問力のある議員はいない」と評価していたことが頭から離れず、小川氏の質問はいつも注視している。
党首討論で小川氏は「暮らしが先。そして、競争力のある福祉国家」と党の軸となる政策を紹介したが、最初に取り上げたのは高市早苗首相の「政治姿勢」だった。
「目を落としたが読んでない」メモをめぐる応酬
衆院の議員定数削減に向けた法案に関する首相の答弁に対し「読み物を読んでいるのは残念だ。事前に通告している。できるだけ、自身の言葉で咀嚼してダイレクトに答えてほしい」と求めたが、首相から「(小川氏)ご自身もメモを見ていた」と反論されると、「私もメモに目を落としている。読んではいない」と釈明した。
経済に関する質問は4分間にとどまった。のちの記者会見では「若干、話題のやり取りで、高市さんに一本取られた思いもないわけではない」と振り返った。一連のやり取りについて、松井一郎元大阪府知事は「週刊フジ」のコラムで「これはコントか?」と振り返っていた。
中道の支持率低下、小川氏の今後は
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が8月8、9両日に実施した合同世論調査で、中道の政党支持率は前回調査(7月11、12両日実施)比1.3ポイント減の1.7%に下落し、野党の中で6番手に沈んだ。衆院選で大敗し、公明党や立憲民主党との合流構想も順風満帆ではないなか、小川氏の今後が注目される。



