小泉進次郎防衛相がインターネット番組で核兵器の議論の必要性を訴える踏み込んだ発言をすると、中国や左派メディアは蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。対日批判に躍起の中国はまだしも、言論機関が議論を封殺することには矛盾を感じるが、「核」となると取り繕うこともない。ただ、こうした世論の反発に敏感なはずの小泉氏が、なぜこのタイミングで一線を越えたのか謎は残る。
環境変化に「強い危機感」
小泉氏の発言は、7月17日に出演したインターネット番組「言論テレビ」で飛び出した。フランスが核弾頭保有数を増やすと表明するなど、欧州で核政策が大きく変化している状況に触れた上で、「日本が触れざるを得ない(政策の)一つは核だ」と語った。
小泉氏は24日の記者会見で、番組の司会者から欧州を視察した感想を尋ねられたため、世界各国の安全保障政策の変化に対する「強い危機感」から述べたと説明している。
中国や左派メディアの反発
この発言に中国や左派メディアが敏感に反応。政府が年内改定を目指す国家安全保障戦略など「安保3文書」で、非核三原則の見直しをもくろんでいると反発した。



