石破茂前首相は、国会での議論が形骸化し、「ショート動画」のような表面的な政治が横行する現状に警鐘を鳴らす。多数を取れば何でも許されるわけではなく、与野党問わず国民に対する敬意が必要だと指摘する。
権力は抑制的に使われるべき
石破氏は、自民党の伝統として権力は抑制的に使われるべきだと語る。例えば2003年の党首討論で、当時の小泉純一郎首相がイラク戦争後の自衛隊派遣について「私に聞かれてもわかるわけがない」と答弁したことを問題視。自身は防衛庁長官として、野党から「もういい」と言われるまで徹底的に説明し、共産党の機関紙まで読み込んだという。
国会は国民に説明する場所
石破氏は、かつて野党には強面の論客がおり、背後に何万人もの有権者がいることを踏まえて議論すべきだったと振り返る。国会とは国民に説明する場所であり、質問をはぐらかすことは欺瞞だと強調。自身も予算委員会で「この時間は国民の時間」と述べてから議論を始めたという。
正論を軽視する風潮への懸念
現在の国会では、正論を述べる人をさげすむ風潮が広がっていると石破氏は懸念する。国民一人ひとりの声を軽視してはまともな政治はできないと述べ、石橋湛山の言葉を引用しながら、与野党が協力して国政を進める必要性を訴えた。



