同数票でくじ引き当選、異議申し立てが複雑化
2025年11月9日に投開票された茨城県神栖市長選挙で、現職の石田進氏と新人の木内敏之氏がともに1万6724票で並び、くじ引きにより木内氏が当選した。この異例の事態に対し、内閣参与の飯島勲氏は連載「リーダーの掟」で問題の複雑化を指摘している。
飯島氏は前回の連載で決着が長引くと予想していたが、実際に落選した石田氏が異議を申し立て、選挙管理委員会の判断が注目されている。特に、同数票のうち「だんごさん」(団体名や通称で書かれた票)を有効とするかどうかが焦点だ。
「だんごさん」の有効性が争点に
飯島氏は「あなたが選管なら『だんごさん』を有効票にしますか?」と読者に問いかけ、選挙管理委員会の判断基準を問題提起している。通常、候補者名以外の記載は無効とされるが、通称が広く認知されている場合には有効と認められるケースもある。
神栖市長選では、両候補の得票が完全に同数となったため、1票の扱いが結果を左右する可能性がある。飯島氏は「くじ引きで決着がついたが、異議申し立てにより再審査が行われている」と説明し、今後の展開に注目している。
選挙制度の課題を浮き彫りに
今回の事態は、同数票が発生した場合の選挙制度の課題を浮き彫りにしている。飯島氏は「民主主義の根幹である選挙が、くじ引きで決まるのは問題だ」と指摘。特に、無効票と有効票の線引きが曖昧な場合、選挙管理委員会の裁量が問われる。
神栖市選挙管理委員会は、石田氏の異議申し立てを受けて審査を進めており、最終的な判断が下されるまでには時間がかかるとみられる。飯島氏は「選挙の公正さを担保するためにも、明確なルールが必要だ」と訴えている。



