11月で公布から80年になる日本国憲法は、これまで一度も改正されたことがない。改憲案を発議する際の国会の議論の進め方について、誰も経験したことがない。そんな緊張感の中、憲法審査会の傍聴が続いている。
衆院憲法審の与党席は8割近くに
2月の衆院選で、改憲を党是とする自民党が圧勝した。連立の相手は、改憲に慎重な公明党から改憲に積極的な日本維新の会に変わった。衆院憲法審の与党の席はいまや8割近くを占める。
衆院憲法審査会の傍聴席の最前列には記者席がある。楕円形に並ぶ議員席で、空席になっているところが8割近くを占める与党(右側)と野党の境目となっている。
9条論議で見えた自民の変化
9条をめぐるやり取りが本格化した5月末、自民の改憲論議を実務的に取り仕切る新藤義孝氏がこう語った。
「9条の解釈論で使われる『…』」
この発言は、改憲論議の行方を占う上で重要な意味を持つとみられる。与党が多数を占める中で、自民党内の議論に変化の兆しが見え始めている。



