秋篠宮ご夫妻は13日、パラグアイ訪問を前に東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見に臨み、パラグアイの印象や日系人への思いを語った。また、国会で成立した改正皇室典範について、秋篠宮さまは「天皇陛下が話されたことももっともだと、その通りだと私は思っています」と述べた。
パラグアイの文化と日系人への敬意
紀子さまはパラグアイについて、「日本から地理的に最も遠い場所の一つにあって、移住した日本人とその子孫を温かく迎えてくださった国であり、日本と友好の絆で結ばれている国でもあるという印象を受けております」と語った。
パラグアイの民族楽器ハープ・アルパの音色や、伝統的な刺繍「ニャンドゥティ」(グアラニ語でクモの巣の意味)の繊細な模様に触れ、「日本でもニャンドゥティの手仕事に楽しむ人の輪が広がっていて、それがパラグアイの職人の応援につながっている」と述べた。さらに、マンガやアニメなどの日本のポップカルチャーの人気や、柔道、空手などの武道、折り紙、生け花、茶道などへの関心の高さにも言及し、「様々な分野で交流が行われていることをとてもうれしく思っています」と語った。
日系人については、「苦難の中で原生林を切りひらき、広大な土地で開拓してきました。多くの努力を重ね、農業、経済や社会の発展に大きな貢献をされてきた日本人移住者、日系人に敬意を表します」と述べ、パラグアイとその人々への感謝の気持ちも示した。また、15年前の東日本大震災の際に、日系社会の人々がパラグアイ産の大豆で作った長期保存できるお豆腐を被災地に届け、そのパッケージに「心は1つ」というメッセージが書かれていたエピソードを紹介し、「その思いを被災した方々が大切に思われた、うれしかったっていう話も心に残っています」と語った。
若い皇族方への期待と改正皇室典範の受け止め
国際親善を担う若い皇族方への期待について、秋篠宮さまは、皇族の親善には海外に出ることと、海外から日本に来た人と会うことの両方があるとし、「いずれの場合も、私たちがその国の社会や文化、歴史などを知る機会になります。そして、相手の人に日本の文化などを知ってもらう機会にもなる」と述べた。
その上で、「国と国とのいい関係というのはやっぱり継続性というものが大事になると私は考えます。若い世代の人たちが海外との交流を行うことには意味がある」と語り、次の世代への期待を示した。「数十年後を考えると、例えば20年後だとすると、私たちはもう80歳になるわけですね。その時代はもう次の世代の人たちになります」と述べ、「それぞれが持ってる得意な分野というのもあるでしょうから、そういうものによる交流をすることにも意味があると思っています」と語った。
改正皇室典範については、「皇室典範等の一部を改正する法律が成立したことは承知しております。国会において議論がなされた上で成立したものと受け止めています」と述べた。また、「この間、報道等でもいろいろ皇室典範についてのことが掲載されていて、私自身も色々と考えるところはありましたし、先般、天皇陛下が話されたことももっともだと、その通りだと私は思っています」と語った。
一方で、制度に関わることであるため詳細な発言は控え、「ここでそのことについて何かお話しするというのは、制度に関わることでありますので控えたいと思います」と述べた。
佳子さまと悠仁さまについては、「今まで言ってきたように、一つひとつの仕事を大切にしながら自分たちの務めを果たしていってほしいと思います」と語り、「これはとても月並みな言い方になるかもしれませんけれども、親としては幸せに歩んでいってほしいと願っています」と述べた。



