愛子さま、鳥取で防災イベント参加や白壁土蔵群訪問…はこた人形の絵付けも
愛子さま、鳥取で防災イベントや白壁土蔵群訪問、絵付け挑戦

天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは来県2日目の18日、鳥取県立美術館(倉吉市)で国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」のワークショップに参加し、大学生らと交流された。国の重要伝統的建造物群保存地区「倉吉白壁土蔵群」(同)も訪問し、発生から10年となる県中部地震の被害や復興の歩みについて説明を受けられた。

美術館でアンディ・ウォーホル作品や前田寛治回顧展を鑑賞

愛子さまは美術館では、尾崎信一郎館長の案内で、アンディ・ウォーホルの「ブリロの箱」や北栄町出身の洋画家・前田寛治の回顧展を鑑賞された。その後、防災活動に取り組む県内の学生らと、カードなどを使って机上で行う避難所運営ゲームに参加された。

大雨による大規模な災害が起き、倉吉市内の小学校に避難所を設けるという想定で実施。犬を連れた4人家族の避難先について、愛子さまは鳴き声などの対策を念頭に「音楽室がいいのではないでしょうか」と提案されていた。

避難所運営ゲームで学生と交流、パネルディスカッションも聴講

鳥取短大2年生(20)は、「早めの消灯時間の提案が印象に残り、みんなのことを考えておられるのだと感じた」と語った。

愛子さまは、最終日を迎えた「ぼうさいこくたい」の会場で、県中部地震による被災と復興をテーマにしたパネルディスカッションを聴講した後、白壁土蔵群を訪問された。

はこた人形の絵付けや琴桜記念館を視察、市民も歓迎

市の郷土玩具「はこた人形」を制作する工房では、人形の絵付けをご体験。筆で人形に顔を描き、「ちょっと眉が太くなりすぎたかもしれない」と言われる愛子さまに、工房の牧田能裕さん(67)は「すごくいい作品」と出来栄えを褒めていた。

続いて、愛子さまは、市出身の元横綱琴桜の業績を伝える「琴桜記念館」を視察し、「『猛牛』と呼ばれていたんですよね」と琴桜の異名も口にされた。玉川沿いを歩き、県中部地震で壁が壊れた土蔵の写真と現在の姿を見比べるなどし、「よくここまで復興されましたね。頑張ってこの町並みを後世に伝えてください」と話されたという。

市民も愛子さまの訪問を喜んだ。同市上神の主婦(67)は、この日午前6時頃から県美近くの沿道で到着を待った。「上品さがあってすごくかわいらしかった。よく行く美術館に来られるなんて、感慨深い」と声を弾ませた。

白壁土蔵群近くで理髪店を営む男性(70)は「愛子さま ようこそ倉吉へ」と記した画用紙を店舗の外壁に貼り付けて歓迎。車で移動される愛子さまを見て、「にこっとした笑顔が素敵。倉吉に来てくださったのは、地元にとってすごい誇り」と満足そうに話した。