徳島文化芸術ホール設計、優先交渉権者に石本建築事務所
徳島文化芸術ホール設計、優先交渉権者に石本建築事務所

徳島市の藍場浜公園西エリアで整備予定の県立「徳島文化芸術ホール(仮称)」について、県は27日、設計業務を担う事業者を選ぶ公募の2次審査を公開で実施した。新町川の水辺との調和をアピールした石本建築事務所大阪オフィス(大阪市)が優先交渉権者に選ばれた。

「藍場浜コモンデッキ」の提案

石本建築事務所の案は新ホールを「藍場浜コモンデッキ」と名付け、新町川の風景と調和したコンパクトな外観に、デッキを通じてあわぎんホールと一体的に活用するアイデアを盛り込んだ。大ホールの客席を2層にして舞台を見やすくし、コスト削減にもつなげた。

設計を担当した建築士の能勢修治氏は「豪州のオペラハウスなど世界には水辺に有名なホールがある。県民に親しんでもらえるホールにしたい」と話した。

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審査委員長「突出していた」

審査委員長の山中英生・徳島大名誉教授は「オーソドックスな設計で使い勝手が良く、コスト意識も高い。総合点では5案の中で突出していた」と評価した。

県は昨年、設計と施工を一体にして業者を2度公募したが、応募がなかった。このため、設計業務のみを先行して募集。書面審査で松田平田設計大阪事務所、香山建築研究所、佐藤総合計画関西オフィス、石本建築事務所大阪オフィス、久米設計の5社が通過した。

公開審査で各社が提案

徳島市内であったこの日の審査では各社が各50分間、提案を説明。担当者らが設計の基本理念や特長などをPRした。建築家の佐藤慎也・日大教授ら7人の審査委員から「安全性に問題はないか」「音響への影響は」などの質問が挙がった。

県は今後、2028年4月までに設計の詳細を協議。設計案が固まれば、施工業者を改めて公募する予定で、新ホールの完成時期は未定としている。

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