最終盤の国会は15日、皇室典範改正案を巡り激しい論戦が展開された。参院の野党第1党である立憲民主党が反対の論陣を張る中、高市早苗首相は党首討論で「資質」を問われ、国会軽視の姿勢を改めて浮き彫りにした。
養子案への厳しい批判
皇族数確保について検討する与野党協議で、立憲民主党の責任者を務める長浜博行・元官房副長官は、旧11宮家からの養子を認め、養子のもとに生まれた男子に皇位継承権を認める改正案を批判。「今行われている議論は、よほど時代遅れで、民意からかけ離れているように思えてならない」と指摘した。さらに、小泉純一郎政権下の2005年にとりまとめられた有識者会議報告書を引き合いに、「国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの観点からも問題があると断じている」と述べた。
政治介入への懸念
また、政治の介入を懸念する質問も相次いだ。長浜氏は、秋篠宮家の長男悠仁さまが結婚後に男子が誕生せず、麻生太郎・自民党副総裁の妹である信子さまが当主の三笠宮寛仁親王妃家で迎えた養子のもとに男子が生まれた場合、皇位継承順位はどうなるのかと質問。木原稔官房長官は「皇位継承資格を有する」と述べたが、継承順位については明確な回答を避けた。
静謐な環境の欠如
高市首相は、「静謐(せいひつ)な環境」での審議を掲げてきたが、実際の国会運営は荒れ模様となっている。参院特別委員会では改正案に対する厳しい評価が相次ぎ、与野党の対立が深まっている。当初は採決も見込まれていたが、野党の反対を受け、15日の採決は見送られた。
今後の展望
皇室典範改正案を巡る議論は、国民の間でも意見が分かれている。高市政権の国会運営が「静謐」を損ねているとの批判が強まる中、今後の審議の行方が注目される。与野党協議は継続される見通しだが、合意形成の難しさが浮き彫りとなっている。



