トランプ米大統領とプーチン露大統領が緊密な電話会談 イラン情勢での協力意向が焦点に
【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は3月9日、緊密な電話会談を実施しました。この会談は昨年12月下旬以来となる米露首脳間の直接対話であり、特に米国とイスラエルによるイラン攻撃が開始されてからは初めての重要な接触となりました。
プーチン氏からイラン情勢での協力意向が示される
トランプ大統領は会談後、プーチン大統領からイラン情勢に関して協力したいとの明確な意向が示されたことを明らかにしました。トランプ氏は「『ウクライナとロシアの戦争を終結させることで、より一層の協力が可能になる』と伝えた」と述べ、さらに「プーチン氏は建設的な話し合いを真摯に望んでいる」と説明しています。
ロシア側のユーリー・ウシャコフ大統領補佐官によれば、今回の会談は米国側からの要請によって実現したものです。ウシャコフ氏は会談の内容について「実務的で率直、かつ非常に建設的なものだった」と評価しています。
イラン情勢の早期解決に向けた対話の模索
プーチン大統領は、イラン情勢を巡る緊迫した状況において、対話を通じた早期解決に向けて自身の意向を明確に伝えました。これは米国などによるイラン攻撃開始後、プーチン氏がイラン大統領をはじめとする各国首脳と行った一連の電話会談を踏まえた動きであり、ロシアが仲介役を申し出る可能性が浮上しています。トランプ大統領は、イラン攻撃に対する自らの評価についても詳細に説明したとされています。
ウクライナ和平を巡る3者協議が重要な議題に
会談では、ウクライナ和平を巡る米国、ロシア、ウクライナによる3者協議も主要な議題として取り上げられました。トランプ大統領は、長期的な解決に向けて早期に停戦を実現することへの強い関心を改めて表明しました。
一方、プーチン大統領はウクライナにおける軍事作戦について、ロシア軍が「順調に前進している」と主張しました。これはロシア軍が優勢にあるという印象を強く与え、トランプ政権に対してウクライナ側への圧力を継続するよう促す意図があると見られています。
今回の電話会談は、国際情勢が緊迫する中で米露両首脳が直接対話を通じて課題解決を模索する重要な一歩となりました。今後の展開に世界の注目が集まっています。



