敵基地攻撃担う「25式地対艦誘導弾」、住民に初公開 熊本・健軍駐屯地で220人参加
敵基地攻撃の「25式」ミサイル、住民に初公開 220人参加

敵基地攻撃能力(反撃能力)を担う長射程ミサイル「25式地対艦誘導弾」の装備が3日、配備地の陸自健軍駐屯地(熊本市東区)で、事前に申し込んだ住民向けに公開された。地元の首長や議員ら向けの展示会は3月の配備直前に行われたが、住民向けの公開は初めて。

3回に分けて公開、計220人が参加

この日3回に分けて開かれ、計220人が参加。駐屯地内の屋根付きの整備所で、車両と一体になった発射装置と射撃統制装置、指揮統制装置、弾薬運搬車が各1台ずつ展示され、運用を担う同駐屯地の第5地対艦ミサイル連隊の隊員が説明をおこなった。公開に先立って約15分間、ミサイルや配備の必要性についての説明も非公開で行われた。九州防衛局は、事後の取材にも「内容の詳細は答えられない」とした。

射程約1千キロ、スタンド・オフ防衛能力を担う装備

25式は射程が1千キロ程度あり、日本の領域から中国の沿岸部、台湾周辺の海域にも届く。2022年末に改定された安保関連3文書に保有が明記された、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」をもつ装備と位置づけられ、3月末に健軍駐屯地に配備された。

住民からは不安の声、公開は延期経て実施

従来とは一線を画す兵器であることから、配備によって攻撃の対象になることへの心配や、説明会を求める声が住民から上がっていた。住民向けの公開は、熊本地震で当初の予定より1カ月あまり延期されていた。270人から申し込みがあり、当初は午前と午後の2回で予定していたが、夕方の部も追加した。