トランプ米政権は22日未明、カナダから輸入する一部品目に対する50%の追加関税を発動した。両国の関係閣僚は発動回避に向けた交渉を土壇場まで続けたが、結実しなかった。
カーニー首相が報復措置を表明
カナダのカーニー首相は「労働者と企業を守るために、(米国からの輸入品に)同等の関税措置を講じる」とX(旧ツイッター)で表明した。カーニー氏は、「米国が最終局面で提示した条件の変更は不公正で経済合理性を欠き、合意の信頼性に疑問を投げかけるものだった」と訴えた。
対象はワインや乳製品など約200億ドル相当
追加関税はワインや乳製品など約200億ドル(約3兆2000億円)相当のカナダからの輸入品が対象で、当初は19日未明に適用開始の予定だった。だが、発動まで2時間を切ったタイミングで、トランプ大統領が3日間の停止を発表し延期されていた。
背景に一連のトランプ関税への対抗措置
カナダは昨年、一連のトランプ関税に対抗し、米国から輸入する自動車に報復関税を課したほか、複数の州で店頭での米国産酒類の販売を停止した。米国は、米国への差別的な扱いに当たると主張し、関税法338条を根拠に追加関税を表明した。



