OSA初適用、カンボジアに警備艇と通信機材を供与
外務省は19日、日本政府が同志国の軍隊に防衛装備品などを無償提供する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」をカンボジアに初めて適用すると発表した。カンボジア陸軍には通信機材を、海軍には警備艇を供与する。これらの装備品の総額は約5億円相当となる。同日、カンボジアの首都プノンペンで署名式が行われた。
中国の影響下にあるカンボジアとの協力強化
カンボジアは中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の要衝とされており、インフラ整備や軍事面で中国の強い影響を受けている。日本はOSAを通じて、カンボジアと海洋安全保障分野での協力を深めたい考えだ。今回の供与は、東南アジア地域における日本の関与を強化する一環と位置づけられる。
OSAの拡大と予算増額
OSAは2023年度に開始され、これまでフィリピンやインドネシアなど東南アジア諸国を中心に警備艇などを供与してきた。2026年度の当初予算では、2025年度当初予算の2倍以上となる181億円が計上されている。この増額は、地域の安全保障環境の変化に対応するためのものだ。
今回の供与により、カンボジアの海洋監視能力の向上が期待される。日本政府は、OSAを通じて同志国との安全保障協力をさらに進める方針だ。



