イラン代表団、トランプ氏の警告で退席
スイス・ブルッゲンシュトックで米国と協議を開始したイラン代表団は21日、ドナルド・トランプ米大統領がイランへの攻撃を示唆した後、会場から退席した。協議は継続するとみられるが、今後の進展は不透明な情勢だ。
トランプ氏とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領は先週、戦闘終結に向けた覚書に署名。60日間の期限内に最終合意を目指している。
トランプ氏のSNS投稿が引き金に
米国とイランの代表団は21日、仲介国を交えて、署名後の初協議をスイス中部のビュルゲンシュトックで開催した。ただ、トランプ氏は協議開始直後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、イランに対して、イスラエルと戦闘を続ける親イラン武装組織ヒズボラの軍事行動を停止させるよう求めた。
その上で、「そうしなければ、イランを激しく攻撃する。今度はさらに激しくだ」と警告した。
イラン側の反応と協議の行方
国営イラン通信(IRNA)は、トランプ氏が「イランに対する脅しを繰り返した」と述べ、「イラン・イスラム共和国の代表団は、仲介者の一つであるカタール代表団との会談後、交渉が行われている建物を離れた」と伝えた。
しかし、協議に関わる外交官はAFPに対し、イラン側が交渉を放棄していないとし、「イラン代表団は協議に引き続き参加しており、仲介者に対して離脱の意図を示していない」と語った。
イランの主任交渉官を務める国会議長のモハマドバゲル・ガリバフ氏は、米国に対し「彼らは発言に注意した方が良い。我々の武装勢力は異なる方法で対応する準備ができている。彼らが何を言おうと、行動するのは我々だ」と述べた。
J・D・バンス米副大統領は協議冒頭、「歴史的な会合だ」と述べ、「今、我々が問われているのは、どれだけ多くのことを一緒に成し遂げられるかということだ」と語った。



