名古屋市科学館が「FUJIなごや科学館」へ 命名権契約で愛称決定
名古屋市は2月25日、名古屋市科学館のネーミングライツ(命名権)スポンサーが、愛知県知立市に本社を置く電子部品実装ロボットメーカー「FUJI」(五十棲丈二社長)に正式に決定したと発表しました。この契約に基づき、同科学館は4月から「FUJIなごや科学館」という新たな愛称で親しまれることになります。
5年契約で年額6500万円 財政状況も背景に
契約期間は5年間で、命名権料は年額6500万円に設定されています。名古屋市の広沢一郎市長は同日の定例会見で、この契約には逼迫している財政状況が影響したことを明らかにしました。市の命名権契約は2025年4月時点で10施設で3億円あまりにのぼり、歩道橋も含まれています。
広沢市長は、東山動植物園など命名権が導入されていない施設については、「感覚的にそぐうかどうか」や他都市の同様施設の状況を見ながら判断していく姿勢を示し、「どんどん増やすというわけではない」と慎重な対応を強調しました。
世界最大級プラネタリウムも「FUJIスカイドーム」に
名古屋市科学館は1962年に開館し、2011年に大規模なリニューアルを実施。同年12月には内径35メートルの世界最大級のプラネタリウムドームがギネス世界記録に認定されました。このドームは「FUJIスカイドーム」という愛称で呼ばれることになります。
同館の特徴的な展示施設としては、以下のようなものが挙げられます:
- 極寒ラボをはじめとする四つの大型展示
- 年間約130万人が来館する国内有数の総合科学館としての地位
- 教育と娯楽を融合した体験型展示の充実
命名権を巡る過去の経緯と今後の展望
命名権を巡っては、2024年に同市の鶴舞中央図書館の名称変更に対して利用者の一部が反発し、応募した企業が辞退するという出来事がありました。こうした経緯を踏まえ、市は施設ごとの特性や市民感情を慎重に考慮しながら命名権導入を進めていく方針です。
愛称を披露する式典は3月24日に開催される予定で、新たなネーミングのもとでの科学館の運営が注目されます。名古屋市科学館は地域の科学教育の拠点として、新たな愛称でさらなる発展を目指すことになります。



