宮崎市でEBPMフォーラムが開催 データ活用による政策立案の課題を議論
科学的な根拠に基づく政策立案「EBPM」をテーマにした入門フォーラムが2月28日、宮崎市の一般社団法人・宮崎オープンシティ推進協議会で開催されました。このフォーラムには、宮崎市の清山知憲市長をはじめ、首長経験者や行政関係者が参加し、データ活用の現状と課題について活発な意見交換が行われました。
EBPMとは何か? 統計データを政策に生かす手法
EBPMは、統計データを予算配分や事後評価に役立てる手法として注目されています。近年、合理的な政治の実現を目指す社会動向が高まる中、政府も積極的なデータ公開を推進しており、地方自治体においてもその導入が急がれています。フォーラムでは、この手法の重要性と実践的な課題が浮き彫りになりました。
参加者からの指摘 データ活用における具体的な課題
討論では、清山市長や高原町の和田花織・事業共創専門官、日南市の崎田恭平・前市長らが登壇し、以下のような課題を挙げました。
- エビデンスの定義や基準が組織ごとに異なることによる統一性の難しさ。
- 効率的なデータ収集の重要性と、そのためのリソース不足。
- 相関関係と因果関係の見極めが困難で、誤った政策判断を招くリスク。
これらの課題は、EBPMを実践する上で避けて通れない現実的な問題として、参加者間で共有されました。
初めての企画 宮崎大地域資源創成学部が主催
今回のフォーラムは、宮崎大学地域資源創成学部が初めて企画したものです。会場で議論を見守った同学部の根岸裕孝学部長は、「人口減少が進む中、行政運営において客観性のあるデータを反映させることが不可欠だ」と強調しました。この発言は、地域の持続可能な発展に向けて、EBPMの役割がますます重要になっていることを示しています。
フォーラムを通じて、参加者らはデータに基づく政策立案の推進に向けた連携の必要性を確認し、今後の具体的な取り組みに期待を寄せました。宮崎市を中心とした地域行政の革新が、EBPMの普及によってさらに加速することが期待されます。



