和歌山市の尾花正啓市長(73)が24日、任期満了を迎えて退任した。市役所で行われた退庁式では、3期12年を振り返り「温かく支えていただき、感謝する。仕事を全うできたことをうれしく思う」などとあいさつし、大勢の職員や市民らに見送られて市役所を後にした。
退庁式で職員や市民からねぎらいの言葉
退庁式では、鶴巻郁夫副市長が「今後はご自身の健康、ご家族のことの優先順位を上げて過ごしてください」との言葉を贈った。尾花氏は「職員には苦労をかけたが、オール市役所で大きな実績を出していただいた。一緒に仕事できたことを誇りに思う」と強調し、「市民の笑顔、子供たちの笑顔が一生の宝物になった」と述べた。
市消防音楽隊が市歌を演奏する中、尾花氏は市民から花束を受け取った。
記者会見でがん治療や後任への期待語る
退庁式に先立ち記者会見した尾花氏は「全力を出し切った。南海トラフ地震や津波警戒警報など危機管理に気を張ってきた。肩の荷が下りる気がする」と安堵の表情を見せた。闘病中の膵臓がんについては「抗がん剤治療はつらいが、病人のようにはならず、いろんなことをやっていきたい」と述べた。
後任の市長となる元県議の尾崎太郎氏(61)については「政治力が強く、論理的に行動される方。市の発展に尽くされると期待している」とエールを送った。
尾花氏は東大工学部卒。県職員となり、県土整備部長を経て、平成26年の和歌山市長選で初当選。令和6年にがんを公表し、今年3月、市長選に立候補しない意向を表明していた。



