徳島県庁、内定式をカフェ交流会に変更 約100人が参加 カジュアルな雰囲気で採用強化
徳島県庁、内定式をカフェ交流会に変更 約100人参加

2027年春に卒業・入社予定の大学生らへの内定が解禁された1日、徳島県内でも企業や県庁で内定式や内定者交流会が開かれた。少子化で人材の獲得競争が激しくなる中、堅いイメージを取り除いてカジュアルな雰囲気で内定者を迎え入れようとする工夫も見られた。

県庁、内定式をやめカフェで交流会

県庁は今年から内定式を取りやめ、内定者がよりフランクに同期や先輩職員と打ち解けるように、内定者交流会を開催。会場は県庁近くにある万代町のカフェで、約100人の内定者にはオフィスカジュアルでの参加を呼びかけた。

少子化で公務員試験の受験者は減少しており、県人事課は「公務員の堅いイメージをなくし、気軽に興味を持ってもらいたい」と狙いを説明する。佐藤泰司・企画総務部長が「県のために働くという決断に敬意を表する」と歓迎のあいさつをし、各課の担当者が業務内容を紹介した。

開放的な雰囲気の中で、行政事務に内定した女性(22)は「おしゃれなカフェと和やかな雰囲気で緊張が和らいだ。県外に就職する友人も多いが、帰ってきたらほっとする徳島をつくっていきたい」と話した。

阿波銀行もビジネスカジュアルで内定式

阿波銀行は徳島市西船場町の本店で内定式を開き、総合職として来春入行予定の大学生ら66人が出席した。スーツの着用を求めないビジネスカジュアルで式典を行い、内定者や同行幹部らがジャケットにTシャツ、ノーネクタイといった軽装で臨んだ。

式典で、山下真弘専務が内定者一人ひとりに通知書を手渡し「皆さんの成長を全力でサポートしていくので、意欲的に仕事に取り組んでほしい」と激励。徳島大4年の男性(22)は「地域の人や会社に寄り添える行員になりたい」と話した。

採用市場は売り手市場が続く

同行は、今年から独自の奨学金返還支援制度の創設や、資格取得時の補助の上限引き上げなど福利厚生を充実させた。採用担当者は「県外での企業説明会にも積極的に足を運び、学生らに選んでもらえる銀行を目指す」としている。

徳島労働局によると、今春卒業の大学生の内定率は98.3%と過去10年で最高だった。マイナビキャリアリサーチLabの調査では、来春卒業予定の全国の大学生・大学院生の内定率は8月末時点で85.6%で、人手不足による売り手市場のトレンドは続いている。