戦後にシベリアやモンゴルへ抑留され、強制労働に従事して亡くなった日本人犠牲者を追悼する集いが23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。
抑留経験者「なぜ防げなかったのか」
主催したシベリア抑留者支援センターの世話人で、抑留経験者の西倉勝さん(101)=相模原市=は「理不尽で不条理な事件だった。間もなく体験者は皆いなくなる。なぜ防ぐことができなかったのかをつまびらかにし、教訓として残してほしい」と訴えた。
24回目の開催、献花と黙とう
集いは2003年から毎年開催され、今回で24回目。この日は蒸し暑い中、参列した抑留経験者や遺族らが献花し、黙とうをささげた。
日本軍に動員され、抑留を経験した韓国人の父を持つ文龍植さん(65)は「戦争が残した傷を記憶し、人間の尊厳と平和の尊さを改めて刻む」と追悼の意義を述べた。
約5万5000人が抑留中に死亡
厚生労働省によると、シベリアやモンゴルに抑留された約57万5000人のうち、約5万5000人が抑留中に亡くなった。



