定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」が21日、終了した。当初は27日までの予定だったが、トランプ米大統領が米側の参加を大幅に縮小するよう求めたことを受け、米韓両国は日程と規模を調整した。米韓連合軍の訓練機会が減るため、北朝鮮に対する抑止力への影響を懸念する見方が出ている。一部のアナリストは、中国に対する抑止力にも影響が及ぶ可能性を指摘した。
演習の構成と縮小内容
演習は、コンピューターを使ってシミュレーションする指揮所訓練(CPX)と、CPXの結果を実際に検証する大隊級の野外機動訓練(FTX)で構成された。21日までの前半は北朝鮮軍の侵攻に対する防御作戦、27日までの後半は反撃作戦を想定していたが、韓国メディアなどによれば、後半部分は取りやめた。野外機動訓練も一部が縮小・中止された。
抑止力への影響
北朝鮮は韓国や在韓米軍を主な目標とする戦術核を搭載できるミサイルや多連装ロケット砲の訓練も繰り返している。米韓連合軍の訓練は、北朝鮮の攻撃を無力化し、北朝鮮に反撃できる能力を実証する狙いがある。米韓演習の縮小は、朝鮮半島有事が起きないように抑止する力の低下を意味する。
米軍事専門家からは「今夜戦えない軍隊に」との指摘が出ている。韓国専門家からも北朝鮮への反撃能力を疑問視する声が上がっており、抑止力の実効性を巡る議論が続いている。



