福岡県議会の蔵内勇夫議長と県が推進する「ワンヘルス」施策で、服部誠太郎知事は21日、着手済みの「ワンヘルスの森づくり」の関連事業の一部も凍結対象に加えると発表した。一時中断する事業の予算額は、計約1億3000万円となる。
凍結対象の3事業
ワンヘルスの森づくりは、同県太宰府市や宇美町などにまたがる森林公園「四王寺(しおうじ)県民の森」で県が進めている。凍結するのは、▽森林浴のガイドナビシステム開発▽愛玩動物とのふれあいスペースの工事▽ビジターセンター整備に伴う仮設管理事務所の設置――の3事業。計約1億1000万円の執行を当面見合わせる。
知事の説明と今後の方針
服部氏はこの日の定例記者会見で、「着手済みの事業でも凍結が可能なものはないか再度調査した」と説明。今後も精査を続ける考えを示し、「実施する事業も極力、経費を削減していく」と述べた。
ワンヘルスは、人と動物の健康、環境保全を一体的に考える理念で、県は2026年度当初予算に計約8億6700万円を計上した。高額な予算の妥当性や必要性を問う声が高まり、県は近く、有識者でつくる「行政改革審議会」に施策の検証を諮問する。服部氏は12日、審議会の検証が終わるまで未着手事業を当面凍結すると表明していた。
ワンヘルスの推進をライフワークとする蔵内氏は13日、「早期再開を望む」とのコメントを出していた。



