福岡市長・高島氏が5選不出馬表明、後継指名は「考えていない」
福岡市長・高島氏が5選不出馬表明、後継指名は考えず

任期満了に伴う福岡市長選(11月1日告示、15日投開票)を巡り、現職の高島宗一郎市長(51)は24日の定例記者会見で、5期目に向けて立候補しない意向を表明した。高島氏は「新しい人材が活躍するほうが市にとって健全だ」と述べ、新陳代謝の必要性を不出馬の理由に挙げた。

「次の世代にたすきをつなげたい」と不出馬を表明

高島氏は23日夜、自身のSNSに「選挙には立候補しない」と投稿。翌日午前の記者会見で「次の世代にたすきをつなげたい」と改めて不出馬を明らかにした。4期目当初から最後の4年間だと考えていたといい、「街のためと言いながら、いつの間にか権力への執着になる。その前に身を引きたい」と語った。退任後の活動は「決まっていない」とした。

大分市出身の高島氏は九州朝日放送のアナウンサーを経て、2010年の福岡市長選に36歳で初当選した。歴代最長の約16年の在任期間では、市中心部の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」などを進めた。JR博多駅前の大規模陥没事故(16年)では陣頭に立ち、1週間で復旧させた。

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各党の候補者選びが本格化へ

高島氏の不出馬について、交流のある熊本市の大西一史市長は24日の記者会見で、23日夜に電話があり、直接聞いたと明かした。「副首都構想を含めて国全体に大きな影響を与えてきた。驚いたし、さみしいが、決断を尊重したい」と述べた。北九州市の武内和久市長も高島氏から電話があったといい、「『これからの挑戦にエールを送りたい』と伝えた」と語った。

九州経済連合会の池辺和弘会長(九州電力会長)は取材に、「天神ビッグバンや、スタートアップ(新興企業)育成などを通して福岡市や九州の発展に貢献してくれた」とねぎらった。

天神ビッグバンや副首都指定など、高島氏が注力し、継続中の政策も少なくない。高島市政を引き継ぐか、刷新するか。福岡市長選の関心事は高島氏の去就から、どんな候補者が出馬するかに移った。各政党や団体は選定に向け動き出す。

市議会からは驚きの声、新人候補も名乗り

市議会最大会派・自民党市議団は24日に会議を開催。市長選も話題にあがったという。伊藤嘉人会長は「(市長を)続けると思ったので驚いた。候補者を考えていかなければならない」と話した。他会派の市議も「より多くの共感を得られる候補者がいるなら、他党とも協力する」と語った。

高島氏は後継指名について、「現時点で全く考えていない」と答えている。福岡市長選で、新人の貿易会社経営・渡辺久也氏(58)が無所属で立候補する意向を固めた。24日、読売新聞の取材に明らかにした。

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