沖縄に駐留するアメリカ軍は21日、沖縄県名護市辺野古沖でパラシュート降下訓練を実施した。近年、県内各地で同様の訓練が行われており、基地負担軽減を求める県が懸念を強めている。
訓練の詳細:オスプレイから次々と降下
辺野古沖では21日午後2時半ごろから、米軍の輸送機オスプレイに搭乗した米兵がパラシュートで次々と降下。数分で着水し、小型ボートに引き上げられた。沖縄県によると、キャンプ・シュワブがある辺野古沖でのパラシュート訓練は2009年10月以来となる。米軍は沖縄防衛局を通じ、「現下の安全保障環境を踏まえ即応性を維持するため」と訓練理由を説明している。
訓練の背景:SACO合意と例外の常態化
県内のパラシュート訓練をめぐっては、1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意で伊江島補助飛行場(伊江村)で原則行うこととされているが、「例外」として米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)での訓練も常態化している。今回の辺野古沖はSACO合意の範囲外で、沖縄復帰時の1972年に日米が「水陸両用訓練のために使用」と合意している。
県の対応:安全対策の徹底と訓練増加への懸念
玉城デニー知事は17日の記者会見で、辺野古沖での訓練を認めた上で、「地元住民に不安をもたらさないよう安全対策の徹底を求める。基地負担軽減への取り組みを我々は考えており、このような訓練が今後増えていくことがないよう説明を求めていきたい」と述べた。県は基地負担軽減を訴え続けており、訓練の増加に警戒感を示している。



