海自護衛艦「ちょうかい」トマホーク実射試験 中東情勢で納入遅れ懸念
海自ちょうかい、トマホーク実射 中東で納入遅れか

海上自衛隊のイージス護衛艦「ちょうかい」が7月29日、太平洋上の米国海域で米国製巡航ミサイル「トマホーク」の実射試験を初めて行った。米海軍の支援を受け、発射に成功したという。

日本初のスタンド・オフ防衛力

トマホークは射程約1600キロで、敵基地や艦艇を遠方から攻撃できる「スタンド・オフ防衛力」を日本にもたらす。これまで日本の艦艇は専守防衛の観点から長射程ミサイルの発射能力を有していなかったが、2022年末に改定した安全保障関連3文書で反撃能力の保有が盛り込まれ、「ちょうかい」は今年3月までにトマホーク発射対応に改修された。

防衛省は他の7隻のイージス艦についても順次改修する方針で、予算に1136億円を計上。トマホーク自体は2025年度から取得を開始し、2028年3月までに400発を米国から調達する計画で、1694億円を計上。中国の台湾有事などを念頭に、当初計画より1年前倒しされた。

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中東情勢が影を落とす

しかし、中東情勢の緊迫化で米国製ミサイルの在庫が枯渇しており、政府関係者は「弾薬が不足したまま、本格的な運用を迎える可能性が高い」と語る。複数の防衛省関係者によると、トマホークの納入遅れが懸念されており、本格的な配備に影響が出る恐れがある。

「ちょうかい」は9月ごろに日本に帰国し、長崎県の佐世保基地を拠点に実任務に就く見通しだ。

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