中露共同訓練拡大、レーダー空白域解消急務
中露共同訓練拡大、レーダー空白域解消急務

中国軍とロシア軍が連携し、日本周辺での演習を活発化させている。日本は監視・警戒能力を高める必要がある。

沖ノ鳥島付近での軍事活動

中露両海軍の艦艇4隻が沖ノ鳥島(東京都)付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内を航行し、中国のミサイル駆逐艦が射撃訓練を行った。防衛省が発表した。この4隻は約10日かけて日本周辺を航行し、潜水艦からの攻撃やミサイル攻撃に対処する実戦的な演習も実施した。EEZでの軍事活動は国際法上違法ではないが、日本を威圧する意図があったとみられる。

中国の主張と日本の対応

中国は訓練の数日前に周辺船舶に無線で訓練期間と場所を伝えたのみで、船舶航行に影響を及ぼす可能性がある危険な行動だ。日本が外交ルートで懸念を伝えたのに対し、中国外務省は「沖ノ鳥島は岩礁であり、EEZは認められない」と主張した。これは容認できない。沖ノ鳥島周辺には鉱物資源が存在するとされ、海洋権益を狙う中国の思惑が透けて見える。木原官房長官は、沖ノ鳥島は日本が戦前から有効に支配しており、「島としての地位は確立したと考えている」と述べた。

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国際連携と監視能力の課題

訪英中だった小泉防衛相は、英国やイタリア、カナダの国防相に中露の活動を直ちに伝えた。欧州の同志国と太平洋の状況について認識を共有した意義は大きい。しかし、広大な西太平洋地域を監視する自衛隊の能力は現状で十分とは言えない。中国軍などの動きを捕捉しきれていない「空白域」を解消するため、島嶼部へのレーダー新設や無人機(ドローン)の配備を急ぐ必要がある。

中露共同活動の増加

日本周辺では近年、中露両軍の共同活動の確認が増えている。2021年以降、艦艇の共同航行は7回実施され、爆撃機による共同飛行も19年から11回に上る。6月には爆撃機4機が沖縄本島と宮古島の間を抜けた後、四国沖の太平洋まで共同飛行した。昨年12月には、核ミサイル搭載可能な機種を含む両軍爆撃機が東京方面に向かったこともあった。中国が日本への圧力を高めるためにロシアに共同歩調を求めているとみられ、今後も続く可能性がある。自衛隊は米軍との共同訓練などを重ね、抑止力を強化する必要がある。

中国の批判は筋違い

中国は高市政権を「新型軍国主義」と繰り返し批判するが、東アジアの軍事的緊張を一方的に高めているのは中国である。その批判は全くの筋違いだ。

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