ウズベキスタンの首都タシケントを走る地下鉄は、その美しさから「世界で最も美しい地下鉄」の一つと称され、乗車料金はなんと約23円(2000スム)という破格の安さだ。旧ソ連構成国でありながら親日的な同国では、地下鉄が核シェルターとしての役割も兼ね備えている。
アバウトな時刻表が生む心の余裕
タシケントの地下鉄駅のホームには時刻表はなく、前の電車が出発してからの経過時間を示す電光掲示板のみが設置されている。電車は5分から10分間隔で運行しており、乗客は前の電車の出発時刻を参考に、次の電車の到着を予測する。このアバウトなシステムが、思いのほか心地よいと筆者は感じた。
正確無比な日本の鉄道網は素晴らしいが、ウズベキスタンでは正確な時刻が分からないため、「焦っても仕方ない」という心理が働き、心に余裕を持って電車を待つことができる。時間に追われない感覚は、存外悪くないものだ。
コンパクトなタシケント市内観光
地下鉄が走るタシケント市内は非常にコンパクトで、丸一日あれば主要な観光名所を制覇できる。青色が美しい巨大なモスク、ドーム状の屋根の下にあるバザール、名古屋のように栄えた高層ビル群など、見どころは多い。ほとんどの観光地で入場料は不要で、観光費用は移動費と食費だけを気にすれば良い。
第二次世界大戦後、旧ソ連に抑留された日本人捕虜が建設に携わった「ナヴォイ劇場」は外観は無料だが、中でオペラを鑑賞するには約1000円が必要だ。市内の大型アミューズメント施設「マジックシティ」は入場無料で、約700円でお城から宙を舞うアトラクションを楽しめる。巨大なドームの中にあるバザールも入場無料だ。
格安旅行の実現
筆者はウーバー配達員として働きながら節約し、格安航空券と宿泊費を抑えてウズベキスタンを訪れた。現地の物価は非常に安く、地下鉄は23円、食事も数百円で済むため、旅行費用を大幅に抑えることができた。親日的な国民性もあり、日本人旅行者にとっては快適な旅行先となっている。



