IT関連会社役員2人をDDoS攻撃容疑で逮捕 千葉県警が捜査
千葉県警察は2026年4月7日、同業他社の運営ウェブサイトに対して大量のデータを送り付けてサーバーに過剰な負荷をかける「DDoS攻撃」を実行した疑いで、IT関連企業の役員を務める男性2名を逮捕しました。逮捕されたのは埼玉県朝霞市本町在住のウユサル・デニス健一容疑者(21歳)と、東京都世田谷区奥沢在住の藤井晶大容疑者(25歳)です。両名はいずれも電子計算機損壊等業務妨害の容疑で取り調べを受けており、現時点では容疑の一部について否認の姿勢を示していると伝えられています。
約10時間にわたり少なくとも8600回の攻撃を実行
逮捕容疑の詳細によれば、2人は2025年5月7日から8日にかけて、共謀して他社のウェブサイトに対して約10時間にわたり、少なくとも約8600回に及ぶDDoS攻撃を仕掛けたとされています。この攻撃により、標的となった企業のサイトは通常の利用が不可能になるほどの深刻な障害が発生し、業務が妨害されたと見られています。捜査関係者によると、攻撃は組織的かつ継続的に実施された可能性が高いと指摘されています。
被害企業からの相談が捜査の端緒に
今回の事件が明るみに出た背景には、被害を受けた企業側からの早期の通報があったことが大きく関わっています。事件の発生前、被害会社からは「何者かによって大量のアクセスを受け、サイトが利用できなくなる被害に遭った」という具体的な相談が警察に寄せられていました。この情報を基に千葉県警が本格的な捜査を開始し、技術的な痕跡や関係者への聞き取りを重ねた結果、容疑者2人への逮捕に至った経緯が明らかになっています。
DDoS攻撃は、インターネット上のサービスを意図的に停止させることを目的としたサイバー攻撃の一種であり、国内外でその被害が増加傾向にあります。企業間の競争が激化する中、こうした不正な手段による業務妨害事件は経済活動全体に悪影響を及ぼす重大な犯罪として認識されています。千葉県警は今後も、デジタル空間における安全確保に向けた取り組みを強化していく方針を示しています。



