地中海のミニ国家マルタ。国土は東京23区の約半分で、街全体が世界遺産に登録されている。その「難攻不落の要塞都市」を、肉体派ライターが体感した。
「まるで進撃の巨人の壁」
筆者は城壁の外側の探索を開始。観光客は「壁の外の世界」には興味がないようで、人通りはほとんどない。エメラルドブルーの波が岸辺に打ち寄せる音、潮風の匂い、独特の色をした城壁…五感を震わせながら進む。
道中には険しい場所もあり、崖のように切り立った道には落下防止の柵などはない。壁の内側に入るための「入り口」がまったく無く、歩いても歩いても壁の中に繋がる道が見つからない。難攻不落の要塞都市、その防御力の高さを痛感させられた。
ようやく見つけた入り口
歩き始めてから30分が過ぎた頃、ようやく壁の中に入るための階段を発見。気が付けば世界遺産の街、その外周の約3分の1を歩いていた。体も心もヘトヘトの状態で、要塞都市の“内側”へ向かう。
世界遺産の街、衝撃の光景
内側の街並みは圧巻の美しさ。石灰岩(マルタ・ストーン)で作られた建物がずらりと並び、道は遮るものが無く見晴らし良好。この設計は、大砲で直線の敵を一網打尽にするなど、軍事目的の色が強かったという。この街を築き上げた「マルタ騎士団」は精鋭のエリート集団で、“最強の騎士団”と呼ばれるほど強かったらしい。



