中国の習近平国家主席が約10年ぶりにエジプトを訪問し、2日に首都カイロでシーシ大統領と会談した。会談で習氏は「中東の人々が自ら主導権を握ることを堅持し、外部勢力による干渉に反対することを支持する」と述べ、9月下旬に控える訪米を前に中国の役割を強くアピールした。
中東の安全枠組み構築を支持
国営新華社通信によると、習氏は「中東諸国が友好関係を発展させ、安全への新たな枠組みを構築することを支持する」とし、国連憲章と国際法を守る重要性を訴えた。そのうえで「特に域外大国はダブルスタンダードを捨て、国家主権と領土保全を尊重し、地域の安全と安定を守らなければならない」と続けた。これは米国を強く牽制した発言とみられる。
また、パレスチナ問題は中東問題の核心であり、「いかなる時も無視されてはならない」と語った。
エジプト側の期待
エジプト大統領府の発表によると、シーシ大統領は会談の冒頭、「地域の緊張緩和への取り組みを強化するため、国際社会で重要な役割を担い、国連安全保障理事会の常任理事国である中国との連携を重視している」と述べた。エジプトは通貨下落や深刻な外貨不足を背景に、中国からの投資呼び込みを狙っている。



