ネパール土石流、死者469人に 行方不明1400人超、捜索難航
ネパール土石流、死者469人に 行方不明1400人超

ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流で、ネパールの警察当局は28日朝(日本時間28日午前)時点の死者が469人になったと発表した。現地では多くの道路や通信が遮断され、中国側と合わせて1400人以上に上るとみられる行方不明者の捜索は難航している。

行方不明者はネパール側だけで977人

行方不明者はネパール側だけで外国人517人を含む977人となっており、日本の外務省によると、日本人5人とは連絡のとれない状態が続いている。ネパールの首都カトマンズ近郊の旅行会社によると、5人は夫婦と子供3人の家族とみられる。

国境から数十キロ・メートル南の中部ヌワコート郡ビドゥールの被災現場を視察したネパールのバレンドラ・シャー首相は27日、SNSで「厳しい状況が続いている。捜索と救助活動を最優先とするため、1万3000人の治安要員を動員している」と説明。道路や橋などの損壊のほか、携帯電話の基地局など70基の停止も確認されているという。

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外国の捜索隊受け入れを断るネパール政府

ネパール紙カトマンズ・ポストによると、ネパール政府は他国からの捜索隊の受け入れを断っている。約9000人が死亡した2015年のネパール地震の際、外国の捜索隊の調整や管理で問題が生じたためだという。多数の行方不明者が出ている米国や中国、インドなどが捜索隊の派遣許可を求めているが、ネパール政府は自国の治安機関で対応し、他国には財政支援を求めるとしている。

カトマンズの病院には安否確認の家族ら

カトマンズ市内の病院には28日朝、行方不明者の家族らが、安否の情報を求めて集まっていた。入り口には行方不明者や搬送されたけが人の名簿が置かれ、家族らが不安そうな表情で確認していた。

被災した水力発電所の工事現場で働いていた息子(20)と連絡がつかなくなっているという母親(40)は、発生直後からカトマンズ市内の病院を何か所も回り、息子に関する情報を探したが、手がかりは見つかっていないという。「(息子に)何が起きたのか、どこにいるのか分からない。とにかく今は生きていてほしい」と悲痛な表情で話した。

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