米国の武力攻撃で大統領が拘束された南米ベネズエラで後継政権を率いるロドリゲス暫定大統領は23日、米ニューヨークで開かれている国連総会で演説し、民主的な大統領選挙を求める声の高まりを念頭に「選挙は実施される」と語った。かつての権威主義的な体制から民主的な国に移行する考えを強調したが、選挙の具体的な時期については明言しなかった。
演説で民主化への決意を表明
トランプ米政権は今年1月にベネズエラを攻撃し、独裁色を強めていたマドゥロ大統領を拘束。マドゥロ氏は前回の大統領選挙で不正が指摘されており、副大統領から暫定大統領になったロドリゲス氏も正統性が疑問視されている。トランプ大統領が石油資源の交渉などで暫定政権との関係を深めるなか、ベネズエラ国内では不満が高まってきた。
ロドリゲス氏は演説で「国内のあらゆる政治勢力に対し、真の参加の機会を保障する」と選挙の実施を表明。「ベネズエラを完全な民主主義の段階に導く責任を引き受けるため、私はここに来た」とも述べた。ただ、詳細については「野党との対話を開始しており、これが全ての人にとって平等なプロセスにつながる」と述べるにとどめた。
トランプ氏への謝意も表明
ロドリゲス氏はまた、自国を支援するトランプ氏に「感謝したい」と述べた。この演説は、米国の武力介入後に暫定政権が国際社会での正統性を訴える場となった。今後の焦点は、選挙の具体的な日程と、野党を含む国内各勢力が納得するプロセスを構築できるかどうかに移る。



