J・D・バンス米副大統領(42)は10日、テキサス州ダラスで開かれた共和党大会でプライムタイムに演説し、11月の中間選挙で「憎悪(ヘイト)の党」である民主党候補を落選させるよう有権者に呼び掛けた。この演説は、同氏を2028年大統領選におけるドナルド・トランプ大統領の「後継者候補」として披露するものとなった。
「民主党は憎悪の党」
バンス氏は壇上で、会場のアメリカン・エアラインズ・センターを埋め尽くした観衆から大歓声と大きな「J・D! J・D!」コールで迎えられた。
バンス氏は、「民主党が擁立した候補者たちは皆さんの子どもたちに対し、何を言ってよいか、どう生きるべきか、さらには『何を憎むべきか』まで指図しようとしている」と主張。「民主党は憎悪の党だ。彼らは米国と、米国とこの国を築き上げてきた先人たちを忌み嫌う政党だ。2001年9月11日の米同時多発攻撃を実行したテロリストにすら共感してしまう政党だ」と訴えた。
「家族」と「父権」を強調
バンス氏は演説で「家族」と「父権」というテーマに繰り返し言及し、左派の民主党が伝統的な家族観を攻撃していると主張し、「11月には彼ら(民主党候補)を落選させなければならない」と呼び掛けた。
バンス氏は「私の家族、そして全米の何千、何百万もの家族を完全に破壊したがっている急進左派どもにこれだけは言っておく。わが国の子どもたちに近づくな」と語った。
妨害者への対応とトランプ氏の絶賛
途中で群衆の中からメキシコ国旗を手にした乱入者が現れ、大声を上げて演説を妨害する場面もあったが、バンス氏は「ほう。そんなにメキシコが好きなら、さっさとあちらへ行きたまえ」「私が航空券を買ってやろう」とあしらった。
続いてトランプ氏が登壇し、バンス氏を絶賛。「偉大な副大統領に感謝したい。今夜の彼の演説は実に素晴らしかった!」「民主党員どもがそわそわし出しているのが分かるだろう」と語った。
2028年大統領選への展望
バンス氏は2028年大統領選の共和党予備選の序盤における「最有力候補」と目されているが、中間選挙が終わるまでは出馬の判断を下さないと述べている。
共和党がポスト・トランプについて考慮し始める中で、バンス氏は共和党大会でトランプ氏の閉会の辞の直前という最も注目される演説枠の一つを獲得した。
党大会に参加したダラス在住のエンジニア、エド・ウィリアムズさん(59)はバンス氏について、「非常にカリスマ性があり」、「私が望む米国」にとって重要な問題点を突いているとして、「2028年大統領選でバンス氏を支持することを真剣に検討している」と語った。



