米国とイランは、戦闘終結を宣言した6月の覚書で最終合意を目指すとした60日間の交渉期限とされる16日を迎える。覚書は履行が進まず形骸化しており、双方は期限延長に言及していない。
ホルムズ海峡の開放を巡る隔たり
エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の開放に向け、イランとオマーンが協議を続けるが、正常化は遠い。戦闘でも平和でもない「不安定な膠着状態」が長期化するとの見方が強まっている。
トランプ大統領は12日、交流サイト(SNS)で「米国がホルムズ海峡を完全に支配している。それを維持するつもりだ」と主張。これに対し、イランは13日「海峡はイランの管理下にある」と反発し、主な争点である海峡開放を巡る隔たりが改めて鮮明になった。
覚書の曖昧さと今後の見通し
覚書は曖昧な表現が多く、互いが都合よく解釈する余地があることが対立の背景にある。米中間選挙を11月に控え、世論をにらんで焦りを募らせるトランプ氏は繰り返し新たな攻撃を警告するが、米軍の弾薬備蓄不足を見透かすイランへの効果は薄い。



