米イラン、攻撃応酬で覚書合意違反を互いに主張 核協議の実質入り不透明
米イラン攻撃応酬、覚書違反互いに主張 核協議不透明

米軍がイラン空爆、イランも報復攻撃

米中央軍は米東部時間の11~12日、イランに対して大規模な空爆を実施した。これに対し、イランは周辺国の米軍基地を攻撃し、ホルムズ海峡の封鎖を宣言した。双方が軍事行動の終結を定めた「覚書」の合意違反を主張しており、核問題を議論する実質協議入りは見通せない状況だ。

今回の攻撃の応酬は、覚書署名後3度目となる。米中央軍の発表によると、11日にはイランのミサイルや無人機の基地など約140か所を攻撃。これは、イランがホルムズ海峡を航行中の船舶を攻撃したことへの報復措置とされている。同軍は声明で、イランが覚書を順守していないとして「再び失敗した」と主張。12日にも数十か所の軍事拠点を攻撃したと発表した。

トランプ大統領、ホルムズ海峡の開放を強調

トランプ米大統領は12日、NBCテレビの電話インタビューで「ホルムズ海峡は開放されている」と強調し、イランによる同海峡の支配を否定した。一方、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は12日、イランが指定した航路を航行していないとして船舶2隻を攻撃したと発表。さらに、米軍の空爆を受け、カタールやヨルダン、クウェートなど5か国の米軍基地や関連施設を攻撃したとしている。

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米イラン間では6月下旬と7月上旬にも攻撃の応酬が繰り広げられており、緊張状態が続いている。イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は13日の記者会見で、米イラン協議が「危機的な段階にある」と述べる一方、「仲介国とは接触している」と語り、協議再開の可能性を否定しなかった。

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