米国務省の高官は15日、ロシアが新たな対衛星兵器を開発していると非難し、これは国際的な宇宙条約に違反する可能性があると警告した。同高官は、この兵器には核搭載能力がある可能性にも言及し、深刻な懸念を示した。
米国がロシアの兵器開発を非難
米国務省の高官は、ロシアが現在、地球低軌道上の衛星を標的とする対衛星兵器を開発していると述べた。この兵器は、核弾頭を搭載する可能性があり、米国の安全保障に直接的な脅威をもたらすとされた。同高官は「ロシアの行動は、宇宙空間の平和利用を定めた宇宙条約に反する」と強調した。
宇宙条約(1967年宇宙条約)は、月やその他の天体を含む宇宙空間の探査と利用はすべての国の利益のために行われるべきであり、大量破壊兵器を宇宙空間に配置することを禁止している。米国は、ロシアの開発がこの条約の精神と文言に反すると主張している。
ロシアの反応と背景
ロシア政府はこれらの非難を即座に否定した。ロシア外務省の報道官は「米国の主張は根拠がなく、ロシアは国際法を遵守している」と述べ、逆に米国が宇宙空間の軍事化を進めていると非難した。ロシアは過去にも、米国のミサイル防衛システムや宇宙空間での軍事活動を批判してきた。
専門家によると、ロシアは近年、衛星攻撃能力の開発に積極的であり、2021年には自国の衛星を破壊する実験を行い、国際的な非難を浴びた。今回の米国の非難は、こうした動きの延長線上にあるとみられる。
国際社会への影響
米国は同盟国と協力し、ロシアに対抗するための措置を検討している。また、国連などの国際機関を通じて、宇宙空間の軍備管理を強化するよう呼びかける方針だ。この問題は、今後の米ロ関係や国際安全保障に大きな影響を与える可能性がある。



