国連事務総長選、常任理事国が反対票 年内選出難航も
国連事務総長選、常任理事国が反対票 年内選出難航も

2027年1月に着任する次期国連事務総長の選出が難航している。安全保障理事会(15カ国)は16日、6回目となる予備投票を行ったが、「拒否権」を持つ常任理事国が反対票を投じた。グテーレス氏の退任が今年末に迫る中、選出の見通しはなお立っていない。

最多9票も常任理事国が反対

ロイター通信によると、コスタリカのレベッカ・グリンスパン元副大統領が、7人の候補の中で最多となる9票の支持票を得たが、常任理事国2カ国が不支持票を投じた。

選ばれるには9票を獲得し、かつ「拒否権」を持つ米英仏中ロが反対しないことが条件だ。

予備投票の仕組みと現状

予備投票は各候補への支持傾向を調べるもので、秘密投票で行われる。現職のグテーレス氏を選んだ10年前の手続きでは10月中旬には任命していた。16日の予備投票では常任理事国が他の10カ国と異なる色付きの投票用紙を使う方式を使い、5カ国による拒否権行使の可能性を探った。

ただ、全7候補に対し常任理事国の不支持票が少なくとも2票投じられた。ガイアナのキャロリン・ロドリゲスバーケット国連大使と国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長(アルゼンチン)は支持8票だった。

今後の見通し

今後も新たな候補者が出てくるとの観測も依然としてある一方、チリのミチェル・バチェレ元大統領は9月に撤退を表明した。米国のウォルツ国連大使は投…