ドナルド・トランプ米大統領は10日、米国が主導するガザ和平案を拒絶したイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との関係について「非常に良好」だと主張した。
「関係は非常に良好だ」と、トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室でのイベント終了時、記者から投げかけられた質問に対して答えた。
ネタニヤフ氏、和平案に反対表明
ネタニヤフ氏は9日、ハマスの武装解除と連動してイスラエル軍が撤退することを盛り込んだガザ和平案に対し、反対の立場を明確に表明している。反対の表明を前に同氏は、和平案への批判を徐々に強めていた。
総選挙控え、支持率に影響
ガザ紛争の引き金になった2023年10月7日のハマスによる攻撃以降では初となる総選挙を10月27日に控え、ネタニヤフ氏はいくつかの世論調査で接戦またはリードを許す展開となっている。
世論調査によると、ガザ和平案はネタニヤフ氏の支持基盤である右派支持層からは不人気であることが示されており、閣僚内の極右勢力は同氏に和平案の破棄を求めている。
両者の足並みに乱れ
ネタニヤフ氏は最近まで、駐イスラエル米大使館のエルサレム移転をはじめ、イスラエルを後押しする異例の措置を講じてきたトランプ氏との強固な関係を前面に出して選挙戦を展開していた。
トランプ氏は2月下旬、ネタニヤフ氏とともに対イラン攻撃に踏み切った。しかしその後、戦闘の泥沼化に伴う支持率低下や原油価格の急騰を受け、トランプ氏が停戦と和平模索へと方針を転じたことで、両者の足並みは乱れ始めた。



